2011年9月14日(水)
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大学生のときのアルバイト先の社長さんとそのご家族は在日韓国人でした。社長さん宅の横に作業場があって、私はよくそこで働いていました(ワゴン車で出かけることもありました)。そのアルバイトを始めてしばらくたった頃、何の話からか忘れたけど、社長さんが、自分も含めて家族はみんな在日韓国人だということを教えてくれました。娘さん(Aちゃん)は小学生のとき、クラスメートにいじめられて、「あんたなんか韓国に帰らんね」って言われて、学校から泣いて帰ってきたことがあったそうです。そのとき社長さんは担任の先生に話して、Aちゃんをいじめたクラスメートに、「何で韓国人の娘が日本にいるのか、日本で育ったのか」をやさしく話してあげたそうです。そしたらそのクラスメートは泣いてAちゃんに謝ったそうです。Aちゃんのおじいちゃんが畑仕事をしていたとき(当時の韓国は日本領でした)、いきなり日本兵がやってきて、後ろ手に縛られて目隠しされて、船に乗せられて、着いたところは日本の炭鉱でした。そこで劣悪な環境で働かされたそうです。韓国に逃げ帰ることもできず、そのままおじいちゃんは日本で暮らすようになって、日本にいた同じ韓国人の女性と結婚して、社長さんが生まれ、社長さんもやがて同じように日本にいた韓国人の女性と結婚して、Aちゃん(通称名)が生まれました。Aちゃんは日本で育ってるから、日本語しかしゃべれません。韓国人の血は流れているけど、韓国はもう祖国というより外国なのです。でも韓国人としてハングルの勉強はしていました。日本人にも韓国人にもなりきれなかった彼女。でも私はアルバイトの合間、年の近い彼女とよく話しました。私が当時、少女マンガ家を目指してたこともあって、「マーガレット」や「花とゆめ」など少女マンガの話もよくしました。社長さん宅の居間には、少女マンガがいっぱい置いてあって、私も休み時間に読ませてもらったり。私は彼女の誕生日にテディーベアのぬいぐるみをプレゼントしたこともあります。それくらい仲良しでした。Aちゃんの妹(Nちゃん)はピアノが上手で、よく社長さんに「演奏会〜(拍手パチパチ)」とか言われて、「えー」とか言いながらもピアノを弾いて聴かせてくれました。Nちゃんは東京の国立音楽大学に合格したんだよ。そんなことを思い出した。私の信じてる神さまは、在留異国人にとてもやさしいのです。だからたぶん在日韓国人のことも気にかけてくださってると思います。そんなことをふと思って、涙が出ました。

在留異国人を苦しめてはならない。しいたげてはならない。あなたがたも、かつてはエジプトの国で、在留異国人であったからである。(出エジプト記 22章21節)

あなたがたといっしょの在留異国人は、あなたがたにとって、あなたがたの国で生まれたひとりのようにしなければならない。あなたは彼をあなた自身のように愛しなさい。あなたがたもかつてエジプトの地では在留異国人だったからである。わたしはあなたがたの神、主である。(レビ記 19章34節)

思い起こしなさい。あなたがエジプトで奴隷であったことを。そしてあなたの神、主が、そこからあなたを贖い出されたことを。だから、私はあなたにこのことをせよと命じる。(申命記 24章18節)

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