2021年10月8日(金)


空を見上げていた

また映画「僕だけがいない街」ネタです。藤沼悟(藤原竜也)のマンガをひとしきり読んだあと、マンガの本をたたんでベンチの上に置いて、カメラを取り出す愛梨(有村架純)。そのマンガのヒーロー(大人の悟(藤原竜也))と子どもたちの代表(小学校時代の悟(中川翼))のナレーションがオーバーラップしています。たぶん愛梨は鉄橋の向こうの空を見上げていたと思います。そして笑顔でカメラのシャッターを切ります。その直後、鉄橋に電車が走ってきます。これが映画「僕だけがいない街」のラストシーンです。主題歌は「Hear 〜信じあえた証〜」(栞菜智世さん)。この映画にとても合ってる感じがして大好きです。

公園で幼い女の子を誘拐しようとした八代学(及川光博)(現在は船橋市議会議員の西園学。妻の父親が千葉県議会議員のため姓を西園に改姓)を悟が見つけます。「やっぱり変わらないんですね。「勇気ある行動の結末が悲劇でいいはずがない」(母親と同居する男から虐待を受けていた雛月加代(鈴木梨央)が児童相談所に保護された(悟の行動が加代を助けた)とき八代が悟に言った言葉)んでしょ。八代先生」

その後二人はタワーマンションの屋上で対峙します。八代の論理はよくわかりませんでした。「ふざけんなよ。あんたに子どもたちの未来を奪う権利なんてこれっぽっちもないんだよ。だから先生、もう終わりにしよう」。八代はつかみかかっていた悟を突き飛ばして、ポケットから折り畳みナイフを取り出し、自分の首にナイフを当てます。「これで本当にケームオーバーだ、悟」「やめろよ、やめろよ!」。八代の自殺を止めようとして二人はもみ合いになります。そして八代の持っていたナイフが悟の首を切り裂きます。「この手で未来を救えって言ってくれたよね。俺に勇気を与えてくれたのは先生じゃない。先生は正義の味方じゃなきゃだめだろー!」。弁護士(悟の小学校時代の友達)の小林賢也(福士誠治)が現場に現れます。「悟!おい!おい!救急車、誰か!早く!おい、悟!悟!しっかりしろ!」。賢也に抱きかかえられた悟はこう言います。「大丈夫。正義の味方は死なないさ」

(映画の中のマンガのストーリーより)「ひとりぼっちで戦うのってつらくない?」「僕を信じてくれるきみたちがいるから、僕はがんばれる。なんてね。そんなの嘘だ。戦うのはつらくて怖い。何が起きても見ないふりして、誰かが何とかしてくれるのを待ってるほうがずっといい」「なのにどうして戦うの?」「そうしないと繰り返し繰り返し後悔ばかりが重なって、前に進めないから、だから戦う。前に進むため、生きるために。本当の僕は弱虫だ。だから僕は仮面をつける。いつか嘘が本当になるように、本物の勇気が持てるように」

(たぶん映画の中のマンガのストーリーの続き)僕が守りたいのは、それはきみだよ。きみたちだ。たとえ僕だけがいない街でも、笑っていてほしい。つらいことや悲しいことがあっても、きっと僕はいつでもきみのそばにいるよ」

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