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夢を捨てることです わたしは前クールは「Believe−君にかける橋−」をずっと見てて、6月20日(木)は最終回でした。龍神大橋の崩落事故の責任を取って服役した帝和建設社員の狩山陸(木村拓哉さん)は刑期の途中で事故の真実を知るために脱走までして、結局は捕まったんですが、脱走に関わる裁判の中で崩落事故の真実を究明するための再審が認められました(脱走のために刑期は少し延びたけど)。そしてその再審で同じ帝和建設の磯田社長(小日向文世さん)が有罪になって刑務所に入ることになります。刑期を終えて出所した狩山は、磯田の収監されている刑務所に向かいます。そのときの面会室での会話の中に、二人の違った人生観と仕事観が出てきます。わたしは磯田の言った「狩山くん、働くことは夢を捨てることです」っていう言葉が数日のあいだ頭から離れず、涙ぐむこともありました。楽しく趣味の延長で仕事ができたらとてもいいと思うけど、ほとんどの場合はそうではありません。わたしは少女漫画家になりたいと思ったこともあるけど、「趣味は仕事にしないほうがいい」と誰かが言ってるのを聞いたこともあります。先日は漫画のドラマ化をめぐってその漫画家が自ら命を絶ちました。漫画の著作権は出版社にあります。そしてその前に出版社は漫画が売れなきゃいけないから、漫画のストーリーや登場人物、絵柄、コマ割り、背景などの修正を(多くはネームの段階で)求めてきます。漫画家はそれに応えていかなければいけません。そしてドラマ化の話はテレビ局と著作権を持っている出版社のあいだだけで進んでいく。自分の心を吹き込んだキャラクターやストーリーが勝手に変えられていく。漫画家は置き去りにされるんだと思います。夢って何でしょう。狩山は夢を口にしたけど、磯田は夢を捨てた。どちらも間違ってないと思うんです。わたしは狩山にも磯田にも共感します。 「もう出所したんですか?」「はい」「わたしはあと半年のようだね」「ありがとうございました。再審で関与を認めてくれるとは思っていませんでした。龍神大橋も帝和(建設)は入って工事が再開しましたね。かつては自分が造った橋だけがいい橋だと思ってましたけど、今ではいい橋はいい橋だって素直に思えるようになりました」「礼なんていりませんよ。君のためではないから」「榛名都知事のためですか?僕がたどり着いた答えを聞いてもらってもいいですか?」「それは聞いてみたいね」「僕が設計変更したのはいきなり工事費用が削られたからでした。だからコストダウンできる設計にし直したんです。でもその裏では黒鉄事務再開発グループのうちの一つの会社が資金難に陥っていたと聞きました。もしそれが原因で工事が中断されれば、東京都も都知事も島の住宅購入者からずさんな資金計画を糾弾されて訴えられる可能性があった。でも崩落事故が起きたことによって、工事が偶然中断された。批判の矛先は計画自体には向かなくなり、そのあいだにも資金調達も可能になった。結果的に東京都にも都知事にとっても好都合だった。それが橋を落とすメリットだったんですよね。あなたはそれを都知事から命じられたんじゃないですか?」「政治家がそんなことを頼むわけないでしょう。彼らは頼まずして人を動かす人種です」「なら忖度してやったということですか?裁判では一度も都知事の名前を出さなかった。(ため息)そんなに怖いんですか、政治家が」「帝和建設はなぜ龍神大橋の工事を続けられたんでしょうね」「工事の再開を条件に今度は自分が背負ったということですか?」「わたしは帝和建設を救ったんです。いいですか。日本の大企業を潰してはいけません。日本人が希望を失います。必ず建て直す、それが再建屋のわたしの信念です」「いえ、犠牲の上に立つものは信念なんかじゃありません」「そう言うと思ってました。君に背負わせたことを悔いてます。人選を誤りましたね。君の性格は誰よりもわかっていたのにね」「ならなんで僕を選んだんですか?」「わたしにも私情があったということでしょうか」「私情?」「君はよく夢を語ってましたね。日本中、いや世界中に橋をかけたいって。それを聞かされるたびに腹が立ったんだよね。きれいごとじゃないか。人は金や地位のために動くもの、それが真理だ。なのに君は、夢、夢、夢(ため息まじりの笑い)。君が橋の夢を語るたびに、わたしは君を嫌いになった。狩山くん、働くことは夢を捨てることです。わたしはそれを君に思い知らせたかったのかもしれません」「僕はあなたの言葉(「帝和建設社員8000人を救ってください。この通りです」って狩山に頭を深く下げる磯田社長)を信じたんです。会社を社員のみんなを救うために嘘の証言をした。愚かでした。一人で8000人を背負えるわけないんです。橋は一人では造れません。誰よりもわかっていたはずなのに、そんな当たり前のことも忘れていました。でも狩山玲子(狩山の妻)(天海祐希さん)は僕を僕でいされてくれました。あなたを信じたことは後悔していません」(会釈して面接室から出ていく狩山。そのドアを閉めた瞬間、自嘲気味な笑いを漏らしてつぶやく磯田)「そういうところが嫌いなんだよ」 コメントを読む() |
