わたしあの人嫌い


このあいだふと小学校5年生のとき
「わたしあの人嫌い」って言ったことを思い出しました。
Sさんはボーイッシュで女子だけでなく、
男子にもけっこう人気がある女の子でした。
わたしは彼女のどこが嫌い
だったのかよくわかりません。
覚えてないのです。
とにかく別の子にそう言ったら、
彼女はわたしが言ったことを
本人(Sさん)に伝えに行きました。
そしたらSさんがわたしのところに来て、
「何でキライなん?」ってショックを受けたように
言いました。怒ってはいませんでした。
わたしは何も答えず黙っていました。
人気者だから嫉妬していたのかもしれません。

小学校3年生のときには別のクラスの男子に
わたしのくるぶしが「気持ち悪い」って
言われました。わたしの足首は
細かったので、逆にくるぶしが
大きく見えたんだと思います。
言われた場所は
どぶ川がそばにあって、
表の道路側には
日本生命の支店がありました。
それでわたしは足に自信がなくなって、
細い足首はソックスで覆うように隠してました。
足首の見える夏のサンダルは
あまりはいた記憶がありません。

子どものころからそんな感じだったけど、
中学生になっても高校生になっても、
そして大学生になっても同じでした。
社会人になって最初の会社では、
4つ年上の先輩女性と口をきかなくなって、
それがもとで会社を辞めてます。

その後仲良しの友達ができて、
よく一緒に買い物に行ったりして、
彼女が「かわいい。似合ってる」
ってほめてくれることがよくあって、
そのころから夏のサンダルや
冬のロングブーツとミニスカートを
はけるようになりました。

わたしは自分が言われてイヤだったのに、
同じことを人にしてしまいます。
女優さんやタレントさんもその人の全部を
知ってるわけじゃないのに、
その人の一面を見て「この人嫌い」って
チャンネルを変えるんです。

でも最近だんだんそんな自分がいやになって、
反省することが多くなりました。基本的には嫌いな
女優さんや俳優さんが出る映画は見ないのですが、
このあいだふと嫌いな女優さんが出てる
映画を見て感動して泣いてしまいました。
その映画を撮った監督さんが好きだったので。
やっぱりこの人女優さんだと思いました。
だからその後この女優さんの出てるドラマを
「スカパー!」で一気見しました。

そしてわたしにも
とうとう彼氏ができました。
2つ年下なんだけど、
こんなわたしのことを
「かわいい」
「女優の〇〇〇に似てる」
って言ってくれるんです。
わたしのほうがお姉さんなのに、
彼はわたしのことを
「〇〇ちゃん」って
下の名前で呼んでくれます。
それがとてもキュンキュンして幸せです。
わたしも彼のことを「〇〇くん」って
下の名前で呼んでたけど、いつのまにか
下の名前の一番上の文字だけで「〇ーくん」
って呼ぶようになりました(笑)。

ですから、すべて他人をさばく者よ、あなたに弁解の余地はありません。あなたは他人をさばくことで、自分自身にさばきを下しています。さばくあなたが同じことを行っているからです。(ローマ人への手紙 2章1節)(@新改訳2017)


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