彼に抱かれたあと


彼と初めて知り合ったのは2001年の2月頃でした。
わたしは少女漫画家の夢をあきらめてて、
彼も(少年?)漫画家の夢をあきらめていました。
でも彼は自分のその特技を生かしたいと思って、
一旦はゲーム会社「*プコ*」に就職したそうです。
でもその特技は会社では必要とされず、
失意の中そのゲーム会社をやめ、
公務員試験を受けて中学校の先生(国語)になりました。

そしてわたしたちは出会いました。
メールでお互いに写真を送り合って、
その写真を見て似顔絵を描きました。
そして初めて会ったのが2001年4月29日でした。

最初は彼が東京に出てきてくれました。
駅で待ち合わせをして、会ってすぐもう似顔絵を交換しました。
わたしが描いた彼の似顔絵はこちらです。→ 「イラスト15

わたしはオフコースの(若い頃の)小田さんが好きで、
彼の写真の雰囲気も(クールで頭良さそう)よく似ていたので、
期待していたのですが、会ってみると少しイメージ違ってました。

次に会ったのは彼の地元兵庫でした。
わたしは新大阪駅の近くのホテルに泊まって、
そこから彼に会いに行きました。
彼の自宅は伊丹市で、勤務している中学校は神戸市なのです。

森林植物園でデート1

神戸市立森林植物園でデートしてるとき、
執拗にブヨがわたしにまとわりつくので、
悲鳴をあげたら、彼は一生懸命自分の帽子で、
ブヨを追い払ってくれました。

勤務先の中学校の教室にも案内してくれて、
わたしは生徒として机にすわり、
彼は先生として教壇に立って、
黒板に何か書いてくれたと思います。
文字じゃなくてイラストだったかもしれません。

森林植物園でデート2

次の日には母校の「関*学*大学」にも案内してくれました。
その夜の食事の後、
彼がわたしの泊まってるホテルに行きたいというので、
連れて行ってあげて、部屋のテレビで、その頃やってた
(7〜9月クール)「恋がしたい恋がしたい恋がしたい」
というドラマを二人で一緒に見ました。

そのあと彼はわたしに「抱きしめてもいい?」
って聞いてきました。わたしはとまどって、
「えー、どうしよう」って言ったあと、
少し考えて、「うん」って言いました。
彼はぎこちない感じでベッドに上がって、
わたしを抱きしめてきました。
わたしはからだをすくめてじっとしてたけど、
彼はそれ以上は何もしてきませんでした。

前回会ったとき、わたしは彼が自分の好みとは
少し違うことを、正直に話していました。
高校時代に好きじゃない人の誘いに応じて、
その人を傷つけてしまったことがあったので。

そしてしばらくして彼からメールは来なくなりました。
あの「抱きしめてもいい?」はたぶん、
「恋人として付き合えないのなら、友達ではいられないので、
これであきらめます。さようなら」だったのかもしれません。


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