双子じゃないよ


となりのクラスのある人が私たちのことを、
「双子(ふたご)なの?」って言ってたそうです。
「顔が似てるからどっちがどっちかわかんなかった」って。
そのことを初めて友達から聞かされたとき、
私たちはとまどってお互いに嫌がってました(笑)。

でもいつのまにかクラスのみんなも同じように、
「私もどっちがどっちかわかんなかったー(笑)」
ってカミングアウトする人が続出したので、
私たちはクラス公認の双子にされてしまいました(笑)。
S・Kさんのほうが少し(2か月くらい)年下だったので、
彼女は私のことを最初は冗談で「お姉ちゃん」って呼び始めて、
そのうちそれが普通になってしまいました。
私には小学5年生のときの友達がつけてくれた
「○○にゃん」っていうニックネームがあって、
中学生のときも「○○にゃん」だったので、
同じ中学出身の人は高校でも「○○にゃん」って呼んでくれてました。

ある日席替えをすることになりました。
私はひそかにK・Mくんの隣になりたいと思っていました。
でもくじを引くと、ぜんぜん離れ離れの席なので、
がっかりしてたら、R・Hさんが「換わってあげようか?」って。
彼女は私の好きな男子を知っているのです。
「え、どこ?」「Mくん(K・Mくん)の左の席」「えー、・・うん」
でもかなり緊張してしまって、
「換わってほしいけど、換わってほしくない」状態><。
彼女は黒板に書いてある座席表のところに行って、
さっさと自分の名前と私の名前を書き換えてくれました。

私の席の前はちょうど妹(S・Kさん)でした。
私の右はK・Mくん(廊下側の窓際一番後ろの席)です。
妹が「よかったね*^^*」って言ってくれたんだけど、
声が大きいのです*><*。き、聞こえるよ*><*。
私は恥ずかしくて固まってしまいました。

こんなふうに妹は天然系でぽわんとしてて、
姉の私とは性格が正反対に近いのでした。

でもこの日から、まわりの友達に支えられて、
私の「恋の大作戦」が始まるのです。


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