チャコちゃんの妹


わたしは大学生になってアパートで一人暮らしを始めて、
新聞を取ってると、広告がいっぱいはさんで入ってくるんです。
その中には女性ファッション系や女性下着系の「1か月に一つずつ計6回」とか
送られてくる広告がありました。とてもおしゃれで「ほしい」とか思ったけど、
学生の身でそんなにお金を使えないので、ずっと我慢してたけど、
「ブラとショーツの柄が同じでかわいいの」を一度買ってみたことがありました。

そしてあるとき今度は「手作り人形のセット」が同じように
「1か月に一つずつ届く」っていうのがあって、それも申し込んだんです。
そのときミシンを持ってたかどうかぜんぜん覚えてないのですが、
とにかくその証拠は今もわたしの部屋に
いてくれる「チャコちゃん」です。
チャコちゃんはそのお人形の一つでした。

わたしがミシンを買ったのが、
チャコちゃんを作るより前なのか、
あとなのか、正直覚えてないのです。
かおりちゃんとけんたくんとゆきみちゃん
を作ったときは、もうすでにミシンは
持っていました(→ わたしのミシン)。

ひょっとしてチャコちゃんは実家の
足でペダルを踏んで動かすミシンで
作ったんだろうか(笑)と思ったりもしたけど、
日記(小学校5年生のときから書いてます)
を読み返して確かめる元気もなくて、
そのままになっています(→ 私の日記帳)。

次々にお人形作りセットが送られてくるので、
わたしは作りきれなくて、母にいくつか作ってもらったと思います。
そのうちの一つが実家の4畳半の部屋に置いてあって、
右上のイラストにとてもよく似てたのを思い出します。

もう実家に帰れない(もう母も弟もいないし、父をどうしても
赦せない)、帰るつもりもないわたしにはとても心残りです。
もしそのお人形たちをこっちに持ってくることができるなら、
チャコちゃんと同じ箱にいっしょに入れてあげたいです。


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